塗り足しについて
投稿日時:2017-08-10 01:49:57
ご家庭のプリンタで印刷物をプリントしていると、あまりピンとこないかもしれないのが「塗り足し」です。印刷物を業者に発注して印刷してもらうには、この「塗り足し」が必要になります。
チラシやポスター、雑誌などの印刷物には、白く残ることなく紙のフチまで綺麗に印刷されていますよね。だけど、業者の行う印刷には基本的に家庭用のインクジェットプリンタでおこなうような「フチなし印刷」というのは存在しないんです。
ではどうやってフチまで綺麗に印刷されているのかというと、秘密がこの「塗り足し」にあります。業者が作る印刷物は、実際の仕上がりよりも大きなサイズの紙に印刷します。その時、原稿の外側にはトンボ(トリムマーク)も印刷しています。
このトンボは断裁するラインの目印になるものです。写真や図柄、カラーなどがハシまでかかる印刷の場合、トンボが示す断裁ラインの外側まで図柄がハミ出していないと、印刷のわずかなズレなどによって白いラインが入ってしまうわけです。ですから、切れても問題ない範囲で意図的にトンボが示す断裁ラインより外側ににはみ出した図案にします。これが塗り足しです。
塗り足しの注意点は、はみ出すのはあくまで切れても問題ない写真や図柄の一部であるということです。印刷の微妙なズレはせいぜい大きくても1ミリ程度。例えば塗り足し側に文字や、人物写真の顔がはみ出ていれば、不自然に切れてしまいます。断裁ラインにギリギリすぎると、一部の印刷物だけ少し切れて印刷されるということが起こりえます。
印刷している時に切れてしまったら困る文字や図案は、断裁ラインよりも5㎜程度内側に収めておくのが上手くいくポイントです。
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